"筋肉少女帯というロックバンドをご存じだろうか。ボーカルの大槻ケンジが、若者に特有な有象無象の妄想(**)を高らかに歌い上げて、カルトな人気を博したバンドだ。(こんな紹介しなくても、このブログを見られている方は殆どがご存じかな?/笑) ちょうど山野浩一作品に入れ揚げていたのと時期を同じくして、よく聴いていたものだ。
**…「妄想」といってもフロイト系のリビドー全開の性的妄想ではない。思春期に特有
の「自己肥大」とか「劣等感」とか、もしくは漠然とした「不安感」といったもの
が主体。そこに乱歩やジョージ・ロメオのゾンビ映画といった、アングラ系のサブ
カルチャーが入り混じり、一種独特の不思議な雰囲気を醸し出しているのが特徴。
曲目としては「くるくる少女」「221B戦記」「生きてあげようかな」、それに
「蜘蛛の糸」あたりが典型的な作品といえる。"
お気らく活字生活 『鳥はいまどこを飛ぶか』 山野浩一 創元SF文庫